悦叟寺「頭の大仏」

田鶴浜にある全国的にも珍しい「頭部だけの大仏」。

太平洋戦争に従軍した当時の住職が戦友や多くの住民の命が失われたことを嘆き、犠牲者を慰霊するために建立を決意。終戦前の1943(昭和18)年から托鉢し、55年に大仏の頭部が出来上がったものの志を半ばに他界されて以降そのまま現在に残されています。戦中や終戦間もない頃は銅の価格が高騰し建立の資金調達は困難だったそうです。

大仏の頭は高さ3mほどで間近でそのお顔を拝むことができ、地元では「頭の大仏さん」として親しまれています。

悦叟寺は2007年の能登半島地震で本堂が全壊する損害を被りましたがこの「頭の大仏」は台座から転げ落ちることなく無事でした。このようなことから地元では「家内安全」のご利益もささやかれています。

基本情報

名称悦叟寺「頭の大仏」
所在地石川県七尾市田鶴浜町チ14[MAP]
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