お知らせ
令和6年 お熊甲祭 9月21日
2024年09月19日
9月21日(土)にお熊甲祭(二十日祭)が開催されます。
お熊甲祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されている枠旗祭り。天狗面をつけた猿田彦が鉦、太鼓に合わせて踊りながら祭りを先導し、屈強の若い衆が20mもある真紅の枠旗を担ぐ勇壮な祭りです。
9月6日には、枠旗などの渡御の順番を決める「しらい」が行われました。
1番くじを引いたのは、別所白山社ですが、渡御を行わないため、2番を引いた瀬嵐人麿社が先頭を務めます。
19の末社から繰り出した神輿は、猿田彦の先導で、深紅の大枠旗を従え、本社に参入し、猿田彦が鉦や太鼓に合わせて境内いっぱいに乱舞します。今年の枠旗等の巡行は19末社のうち12社となります。
お旅所の加茂原では、早回りや枠旗を地上すれすれまで傾ける「島田くずし」が披露され、祭りは最高潮に達します。
この祭は大陸の渡来神を祀る久麻加夫都阿良加志比古神社の大祭で、毎年9月20日に行われておりますが、能登半島地震の影響等もあり、特例で9月21日(土)に開催されます。
行事スケジュール
- 道中
午前7時頃~
早朝から、それぞれの末社では、神輿を飾り、祭り衣装を着け、奉幣宿に安置されていた奉幣とともに、集落を出発します。道中、神主が待機、神様を神輿に移す神事が行われます。海辺の集落・瀬嵐地区では船に神輿をのせ、日の出を合図に七尾西湾から熊木川の河口に着きます。その頃、各末社は熊甲神社を目指して続々と繰り出してきます。 - 境内参入
午前8時頃~
神社前の数百メートルにわたり各末社の祭り行列が勢揃いし、到着順に神社への参入が始まります。末社の行列が鳥居をくぐり、拝殿前へ参入すると、先導を努める猿田彦が「メン棒」の先で拝殿のきざし(階段)を強くうって、”ただいま到着しました”と告げると動作をします。神輿枠旗が拝殿前を走り込む光景が午前2時間余りも続き、観衆を興奮の渦に巻き込んでいきます。 - 奉幣式
午前10時30分頃出発
19末社全てが参入すると「奉幣式」が始まり、各末社の猿田彦が乱舞するとともに38組の鉦・太鼓が2列になって打ち鳴らして進みます。猿田彦の軽妙な舞と鉦・太鼓の揃い打ちの迫力が見所です。やがて、幣帛を奉る献幣使が2列に分かれた鉦・太鼓の間を縫って拝殿に入り奉幣式は終わります。 - 渡御
正午頃~
祭典後、本社神輿がクジ順で決めれられた一番の末社と共に出御します。その後、各末社は参入時と同様のことを繰り返して境内を出て700メートル離れたお旅所のある加茂原を目指します。 - お旅所
午後2時頃~午後5時頃
本社神輿が出発し、末社の行列が続きます。最後の末社が境内を出るのは、午後2時頃で、その頃半分近くの末社はお旅所の「加茂原」へ入ってきます。ここでのお練は、2グループに分けて左廻りに行われます。数十本の深紅の枠旗が緑の山々の映え、
金色に輝く神輿が一列に並んでいる情景は、豪華絢爛です。”島田くずし”の妙技に見とれているうちに日は傾き、今年の祭典も終幕を迎えます。